こんにちは!今回は、物流業界の専門紙「物流ウィークリー」に掲載された興味深いアンケート調査の記事をご紹介します。
深刻なドライバー不足が続く運送業界。その打開策の一つとして「外国人材の採用」が注目されていますが、実際のところ現場ではどのくらい進んでいるのでしょうか?
G.A.グループが運送業の経営者(20代~60代)289名を対象に行った最新の調査から、業界のリアルな現状が見えてきました。
1. 制度への理解度はまだまだ?半数以上が「内容を知らない」
まず、特定技能や育成就労といった「外国人材採用に関する制度」についての理解度についてです。
- 名称だけ知っているが内容は理解していない:36.0%
- 全く知らない:18.7%
この2つを合わせると、なんと54.7%(半数以上)の経営者が制度の中身を十分に把握できていない現状が浮き彫りになりました。(ちなみに「ある程度理解している」は31.1%でした)
2. 7割以上が外国人採用の「経験なし」
続いて、自社での外国人材の採用状況についての質問では、「これまで採用したことはない」と答えた企業が73.0%と圧倒的多数を占めました。
一方で、「現在採用している」「過去に採用していた」はそれぞれ同率で13.5%にとどまっており、業界全体としてはまだ外国人材の活用に踏み切れていない企業が多いことがわかります。
3. 採用に踏み切れない理由トップ3
では、なぜ7割以上の企業が外国人材の採用を行っていないのでしょうか?未採用の経営者にその理由を聞いたところ、次のようなリアルな課題が見えてきました。
- 第1位:言語やコミュニケーションに不安があるため(38.8%)
- 第2位:文化や価値観の違いによる摩擦が懸念されるため(27.6%)
- 第3位:受け入れ体制を整備するリソース(人・時間・資金)がないため(22.4%)
やはり、言葉の壁や文化の違いによって現場でトラブルやミスコミュニケーションが生じることへの懸念が最も大きなハードルとなっているようです。また、いざ採用しようにも、教育体制やサポート環境を自社だけで整える余裕がないという悩ましい実情も垣間見えます。
まとめ
今回の調査から、運送業界における外国人材の活用は、制度への理解不足やコミュニケーションへの不安から、まだ本格的に浸透していない現状が分かりました。
しかし、今後の物流を支えていくためには、外国人材の力はますます不可欠になっていくはずです。まずは制度を正しく知り、外部のサポートサービスなどを活用しながら「無理なく受け入れられる体制づくり」を少しずつ検討していくことが、これからの運送業経営の鍵になるかもしれません。
参考記事:
物流ウィークリー『運送業の7割超 外国人採用「経験なし」 理由1位は「言語やコミュニケーションに不安」』