はじめに
在日外国人数第2位(約57万人)のベトナム人は、近年日本の製造業・飲食業・介護業界を中心に急速に存在感を高めています。勤勉・礼儀正しい・協調性が高いという評価が多く、日本企業との相性が良いと言われています。本記事ではベトナム人雇用の特徴・メリット・注意点を解説します。
ベトナムの基本情報
人口:約9,700万人
公用語:ベトナム語
宗教:仏教(約85%)・カトリック
主要産業:製造業・農業・観光
GDP成長率:年率6〜7%(アジア有数の高成長国)
日本との関係:最大の技能実習生・特定技能人材の送り出し国
ベトナム人の国民性・気質
ベトナム人は「勤勉」「素直」「向上心が高い」という評価が日本企業から多く聞かれます。中国・フランスの植民地支配を経て独立を勝ち取った歴史から、粘り強さと強靭な精神力を持つ国民性があります。若い人口構成(平均年齢約30歳)と高い教育熱が特徴で、日本語を一生懸命学ぶ姿勢が評価されています。
主な国民性の特徴:
・素直で指示に従いやすい
・集団行動・チームワークを大切にする
・学習意欲が高く、日本語・技術習得に積極的
・礼儀正しく、目上の人への敬意を大切にする
・陽気で明るい性格の人が多い
日本語能力の傾向
ベトナム語はアルファベット表記(クオック・グー)のため、漢字を持つ中国人と比べて日本語習得のスタートラインはやや不利。しかし、ベトナム人の日本語学習熱は非常に高く、来日前に1〜2年間日本語学校で学んでから来日するケースが多い。日常会話レベル(JLPT N3〜N4相当)の人材が多く、N2取得者も増加中。
雇用する5つのメリット
1. 勤勉で真面目な労働態度
欠勤・遅刻が少なく、指示に忠実に取り組む姿勢は製造業・現場作業に特に向いている。
2. 若い労働力の確保
平均年齢が若く(20〜30代が中心)、体力が求められる現場作業や長期的な人材育成に適している。
3. 学習意欲の高さ
技術習得・資格取得への意欲が強く、OJTの成果が出やすい。特定技能・技能実習の制度とも相性が良い。
4. 親日感情が強い
日本のアニメ・漫画・文化に触れて育った世代が増えており、日本の職場文化への適応が早い。
5. 送り出し機関が充実
ベトナムは日本向けの人材送り出しインフラが充実しており、信頼できる送り出し機関を通じた採用が可能。
採用・雇用時の注意点
・技能実習制度の問題:過去に失踪・不法就労等の問題があったことも事実。信頼できる送り出し機関・監理団体の選定が最重要。
・賃金への敏感さ:本国への送金を主目的に来日するケースが多く、給与水準への関心が高い。他社との比較で離職するケースもある。
・コミュニケーション:「はい」と返事をしても理解できていない場合がある。理解度の確認を丁寧に行う。
・宗教・食事:宗教上の制限は少ないが、香辛料を使った料理を好む傾向がある。社員食堂での食事への配慮も有効。
・帰省:旧正月(テト)前後に帰省希望が集中する。事前にシフト調整を相談しておく。
向いている職種・業種
・製造業(工場・組立・品質検査)
・農業・食品加工
・介護・福祉施設
・飲食業(調理・ホール)
・IT
まとめ
ベトナム人人材は勤勉・素直・向上心という日本企業が求める資質を多く持ち合わせています。適切な送り出し機関の選定と受け入れ体制の整備を行えば、製造業を中心に即戦力として活躍する優秀な人材を確保できます。
参考情報
出入国在留管理庁:https://www.moj.go.jp/isa/
JICOA 自動車整備人材:https://www.jicoa.jp/