はじめに
日本の自動車整備士として働く上で、「自動車整備士技能検定(国家資格)」の取得は重要なキャリアステップです。外国人整備士であっても、一定の条件を満たせば日本の整備士資格を取得できます。本記事では、外国人が日本の整備士資格を取得するための要件・試験内容・学習方法を詳しく解説します。
日本の自動車整備士資格の種類
1級自動車整備士
・1級小型自動車整備士(最難関)
・実務経験3年以上(2級取得後)
・筆記試験+口述試験
2級自動車整備士(最も一般的)
・2級ガソリン自動車整備士
・2級ジーゼル自動車整備士
・2級自動車シャシ整備士
・実務経験1年以上(3級取得後)または専門学校修了
3級自動車整備士(入門)
・3級ガソリン自動車整備士
・3級ジーゼル自動車整備士
・実務経験1年以上(認証工場での勤務)
外国人整備士が受験するための要件
①在留資格
有効な就労系在留資格を持ち、自動車整備業務に従事していること(特定技能・技術・人文知識・国際業務・永住者等)。
②実務経験
認証工場または指定工場での実務経験が必要。3級は1年以上、2級は3級取得後1年以上(または自動車整備の専門学校修了)。
③日本語能力
試験はすべて日本語で行われます。3級では概ねN3レベルの日本語読解力が目安。2級はN2〜N1レベルが必要とされます(整備専門用語の理解が必要)。
試験内容
【学科試験】
・自動車の構造・機能(エンジン・ブレーキ・電気装置等)
・点検・整備の方法
・道路運送車両法の関連法規
【実技試験】
・点検整備作業の実演
・基本工具の使用・測定作業
試験は年2回(3月・9月頃)実施。受験申請は各都道府県の運輸監理部・運輸支局で行います。
外国人整備士の合格実績と学習のポイント
近年、特定技能や技能実習修了後に2級整備士資格を取得する外国人整備士が増加しています。合格者の共通点は「職場の先輩に積極的に教えを求めた」「日本語学習と整備学習を並行した」「参考書を繰り返し読み込んだ」の3点です。
おすすめ学習リソース
①公益社団法人 日本自動車整備振興会連合会(JASPA)
技能検定の案内・参考書を提供。公式サイト:https://www.jaspa.or.jp/
②自動車整備士技能検定試験 公式過去問題集
各都道府県整備振興会で購入可能。
③整備士学校・専門学校の夜間・通信コース
社会人向けの夜間コースを設けている専門学校もあります。
④YouTube・動画教材
整備士試験対策の動画が多数公開されており、ビジュアルで理解しやすい。
会社によるサポートの重要性
外国人整備士が資格を取得するには会社のサポートが不可欠です。具体的には:
・受験費用(学科+実技)の全額または一部負担
・試験前の勉強時間の確保(業務時間内)
・先輩整備士による学習サポート
・合格時の昇給・一時金の提供
まとめ
外国人整備士も日本の整備士国家資格を取得できます。3級→2級→1級と段階的にキャリアを積み上げることで、日本の整備業界でのキャリアが大きく広がります。会社が資格取得を積極的にサポートすることが、外国人整備士の定着と成長につながります。
参考情報
国土交通省 自動車整備士技能検定:https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk8_000035.html
日本自動車整備振興会連合会(JASPA):https://www.jaspa.or.jp/