物流・旅客業界で外国人採用を検討する際、経営者様が最も気にされるのが「出身国の交通事情」です。
「日本とはルールが違う国の人に、大事なトラックを預けて大丈夫か?」
「運転が荒いのではないか?」
その不安は当然です。しかし、私たちは自信を持ってこうお伝えしています。
「ミャンマーのドライバーは、一般的な日本人よりも『運転の勘』が良いかもしれません」
この記事では、現地ミャンマーのリアルな交通事情と、独自の免許取得プロセスを解説しながら、なぜ彼らが日本のドライバー不足を救う「即戦力」となり得るのか、その理由を紐解きます。
1.「右側通行」なのに「右ハンドル」? 混沌とした交通環境
ミャンマーの道路事情を一言で表すと「カオス(混沌)」ですが、ドライバー視点で見ると、そこは「高度な集中力が求められる修練の場」でもあります。
視界が悪い中での運転技術
ミャンマーは法律上「右側通行」ですが、走行している車の多くは日本から輸入された中古車(右ハンドル)です。「右側通行で、右ハンドル車を運転する」というのは、追い越し時に対向車が見えにくいなど、非常に視界が悪い状態です。彼らはこの環境で日常的に運転しているため、死角に対する意識や、車両感覚(車幅感覚)が非常に鋭く鍛えられています。
「あうんの呼吸」で事故を回避する適応力
ヤンゴンなどの都市部では、信号が止まっていたり、最新のEV車と古いバスが入り乱れていたりと、日本では考えられない状況が日常茶飯事です。
この「いつ何が飛び出してくるかわからない」状況下で、彼らは常に周囲を警戒し、接触事故を起こさないよう器用にハンドルをさばいています。

💡ここがポイント
日本の整備された道路しか知らないドライバーに比べ、彼らは「不測の事態」に対する予測能力と反応速度が自然と身についています。
2.教習所に行かない? ミャンマー独自の「免許取得プロセス」
次に、彼らがどのように免許を取得しているのか、現地の制度(KaNyaNya:陸運局に相当)について解説します。
免許取得までの4ステップ
練習用免許の取得:まずKaNyaNyaで、有効期限3ヶ月の「練習用免許」を取得します。
練習期間:ここが日本と大きく異なります。教習所に通う義務はありません。
筆記試験:オンラインで予約し、KaNyaNyaで受験します。(現在は予約待ちが発生中)
実技試験:筆記合格後、実車での試験に臨みます。

「一発試験」が当たり前の文化
ミャンマーには民間の自動車練習所は存在しますが、日本の指定自動車教習所のような公的な教育機関ではありません。
経済的な理由もあり、多くの若者は親や知人に運転を教わり、そのまま試験場で「一発試験」を受けて免許を取得します。
つまり、「車の操作はうまいが、体系的な安全教育を受けていない」というのが、一般的なミャンマー人ドライバーの実態です。
3.「原石」を「プロ」に変える、JPCの役割
ここで、皆様はこう思われたかもしれません。
「我流で覚えたドライバーを、そのまま日本の公道で走らせるのは怖い」
その通りです。
彼らは「運転技術(操作)」という素晴らしい原石を持っていますが、「安全知識(ルール)」が不足しています。
そこで、私たちJPCの出番です。
不足している「学科」と「安全確認」を徹底注入
私たちは、ミャンマー現地の彼らに対し、以下の教育を行うことで「日本のプロドライバー」へと仕上げます。
① 「日本の教本」を使った学科教育(20時間+徹底自習)
2023年6月より、外免切替の学科試験は「本免と同レベルの50問」に厳格化されました。
これは、単に運転技術があるだけでは合格できない高いハードルです。JPCでは、以下の対策で合格へと導きます。
- 日本の自動車教習所で使用する学科教本(ミャンマー語訳)を使い、日本に特化した交通ルール・マナー・危険予測を20時間の集中講義で徹底的にインプットします。
- 試験はミャンマー語での受験も可能です。しかし合格には反復練習が不可欠なため、講義に加え、模擬問題集での徹底した自習時間を義務付けています。
- 全寮制の環境を活かし、夜間学習サポートや講師への質問機会も設け、単なる「運転技術」ではなく「日本の交通ルールを遵守する知識」を完全に定着させます。
② 自社コースでの「日本式」実技
「運転ができる」ことと「安全運転ができる」ことは違います。
自社敷地内のコースで、指差呼称や巻き込み確認など、日本特有の安全確認動作を体に叩き込ませます。
4.外免切替(3ヶ月ルール)への対策も万全
最後に、実務的なハードルである「外免切替」についてです。
ミャンマーの免許を日本の免許に切り替えるには、「免許取得後、通算3ヶ月以上ミャンマーに滞在していたこと」を証明する必要があります。
JPCでは、現地の免許センター(KaNyaNya)の手続きフローや所要時間を熟知しています。
「日本に来る予定があるなら、いつまでに免許を取るべきか」を逆算して指導しているため、「せっかく採用したのに、免許が切り替えられない」というトラブルがありません。
「外免切替」対策:日本の学科教本に基づく20時間の授業
ミャンマーの運転免許を持っているだけでは、日本の免許(外免切替)は取得できません。日本の交通ルールを理解し、学科試験に合格する必要があります。当校では、日本の自動車教習所で使われる学科教本(ミャンマー語訳)を使用し、合計20時間の学科教習を実施。今後厳格化が予想される「外免切替」試験への万全な対策を行います。
まとめ:技術のミャンマー × 安全のJPC
ミャンマー人ドライバーは、過酷な環境で培われた「高い運転センス」と、渋滞にもイライラしない「忍耐強さ」を持っています。そこに、JPCが「日本のルールと安全意識」を教育する。この掛け合わせにより、彼らは日本の物流・旅客業界において、日本人ドライバーにも引けを取らない「即戦力」へと進化します。
人手不足にお悩みの企業様、ぜひ一度、彼らのプロフィールをご覧ください。
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