外国人採用の基礎知識 / 補助金・助成金

はじめに

外国人整備士の採用には初期費用(在留資格申請費用・登録支援機関費用・日本語教育費用・住居確保費用など)がかかります。しかし、国や都道府県が提供するさまざまな助成金・補助金を活用することで、これらのコストを大幅に軽減できます。本記事では2025年時点で利用可能な主な助成金・補助金を整理して解説します。

1.キャリアアップ助成金(厚生労働省)

外国人労働者を含む非正規労働者を正社員化・処遇改善した場合に受給できる助成金です。

【正社員化コース】

・対象:有期雇用から無期雇用・正社員に転換した場合

・助成額:1人当たり最大80万円(大企業は60万円)

・条件:就業規則等に転換制度の規定が必要

【賃金規定等改定コース】

・対象:非正規労働者の基本給を3%以上引き上げた場合

・助成額:1人当たり最大5万円(年1回)

詳細:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html

2. 人材確保等支援助成金(厚生労働省)

【外国人労働者就労環境整備助成コース】

・対象:外国人労働者の職場への定着を図るため、就労環境整備計画を作成・実施した事業者

・助成内容:多言語での就業規則作成費・相談窓口設置費・社内コミュニケーションツール整備費等の一部補助

・助成率:対象経費の2/3(上限72万円)

詳細:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/idx_gaikokujin.html

3. トライアル雇用助成金(厚生労働省)

ハローワークの紹介を通じて、就職困難者(外国人労働者を含む)を一定期間トライアル雇用した場合に支給されます。

・助成額:月額最大4万円(最長3ヶ月)

・対象:ハローワーク等の紹介による雇用

4. 特定求職者雇用開発助成金(厚生労働省)

就職困難者(高齢者・障害者・外国人等)の雇用促進のための助成金。

・対象外国人:永住者、定住者、日本人の配偶者等に該当する外国人

・助成額:最大240万円(中小企業・短時間労働者以外の場合)

・支給期間:最長2年

詳細:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/tokutei_konnan.html

5. 自動車整備業界向けの補助・支援事業

【国土交通省 自動車整備人材確保・育成推進事業】

整備人材の確保・育成に向けた事業者向けの支援策(補助金・マッチング等)が実施されています。詳細は国土交通省公式サイトを参照。

https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr7_000043.html

【都道府県の補助金】

各都道府県・市区町村が独自に中小企業向けの採用支援補助金(外国人採用補助を含む)を設けている場合があります。地元の商工会議所や産業振興財団に問い合わせることをお勧めします。

6. 日本語教育・研修費用の助成

【厚生労働省 人材開発支援助成金(特定訓練コース)】

外国人スタッフへの日本語教育研修費用の一部を補助。

・助成率:中小企業75%(大企業60%)

・1人あたり上限:年間50万円

詳細:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html

助成金申請のポイント

①申請には社会保険労務士のサポートが有効

②複数の助成金を組み合わせて受給可能なケースも

③申請タイミングが重要(採用前に計画書の提出が必要なものが多い)

④不正受給は厳しく罰せられるため、要件を正確に確認すること

まとめ

外国人整備士の採用にかかるコストは複数の助成金で軽減できます。特に「人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)」と「キャリアアップ助成金」は積極的に活用を検討すべきです。社会保険労務士や助成金専門の支援機関と連携して、確実に受給できる体制を整えましょう。

参考情報

厚生労働省 助成金検索ツール:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/index.html